意味がわかると怖い話 マンションからの飛び降り自殺

意味がわかると怖い話 マンションからの飛び降り自殺

俺の住んでるマンションは、それなりに立派なのだけど・・・いろいろあったから、正直引っ越したい気持ちがある。

でも、引っ越しなんてすぐにはできそうにない。

ある日。

仕事から帰ってきたときには、ひと気のない時間帯になっていた。

マンションの廊下の薄暗いところに、紫のような服を着た、髪の長い女性がうずくまっていた。

暗くてよく見えなかったが、顔を隠すように、笑う?・・・いや、すすり泣いているようだった。

「探し物が。。。探し物が、見つからない・・・」

女は大きな声で泣いていた。

時刻は、夜中。

マンションの住人たちは、女を注意しなかった。

この状況が、薄気味悪くて、誰も注意なんてできないのかもしれない。

俺だって、関わりたくなかった。

自室に入ろうとしたときに、嫌な感覚を覚えた。

翌日・・・

紺色の服を着た、女性がマンションから飛び降り自殺をしたらしい。

きっと、昨日のあの女だ。

遺体には、顔面がなかったそうだ。

激突の衝撃で、顔は潰れて飛び散ったとのことらしい。

そういえば、昨日のあの女、すすり泣いていたかな?

解説
普通に読めば、「俺」が見たのは、飛び降り自殺前の女だと考えられる。
でも、「俺」が見た女は紫のような服を着ていたが、自殺した女は紺色の服を着ていたという。
次のように考えてみると、どうだろうか?
「俺」が見たのは、女の幽霊だったと。
つまり、自殺後、幽霊になった女が、自分の失くしてしまった顔を探していたということだ。
こう考えると、紺の服が血で紫に見えたのも説明がつくし、「俺」が女の顔を覚えていなかったことも納得できるのではなかろうか。
幽霊の女は顔がないはずなのだから、顔は覚えられないのだ。