意味がわかると怖い話 事故死

意味がわかると怖い話 事故死

そう、あれは事故だったんだ。

誰が好んで、愛する者に手にかけるというのだ?
 
テーブルさえなければ…あんなところにテーブルさえなければ、死なずにすんだんだ…
 
でも…今さらなにを言っても遅い。
 
彼女は、地下室の厚い壁の向こう側だ。
 
誰にも見つかることはないろう。
 
そう、永遠に見つかることないのだ。
 
俺と彼女が二人で可愛いがっていた黒猫も、同じように壁の中。
 
それが、彼女のせめてもの優しさだったのだと思う……

解説
一見すると、「俺」が彼女を事故死させてしまったように思える文章だが、よくよく読んでみると、どうやら逆らしい。
彼女が「俺」を殺そうとしているみたいだ。
詳しくはどういう状況かはわからないが、彼女に殺されそうになっているのに、まだ彼女を信じている悲しい男の話である。