意味がわかると怖い話 旅館の懐かしい料理

意味がわかると怖い話 旅館の懐かしい料理
その日俺は、とある田舎の旅館に泊まっていた。
 
小さな村の木造建ての、これまた小さな旅館だ。
 
時刻は夕方。
 
この旅館では、夕飯を部屋まで運んでくれる。
 
「お待たせ致しました。」
 
部屋に、女将さん直々に料理を持ってきてくれた。
 
では、早速食べよう。
 
料理を口に運んでみた。
 
・・・・妙な味だった。
 
食感は柔らかいのだが、鉄くさいような味だ。
 
今までに食べたことがないであろう食材。
 
だが、不思議なのだ。
 
どこか懐かしくもある。
 
二口、三口と食べているうちに、だんだんと病みつきになる。
 
やがては、その味の虜となった。
 
「やはり、その料理、気に入って頂けましたか?」
 
夢中で食事をしていて気が付かなかったが、女将さんはいつの間にか俺の背後に立っていた。
 
そして、女将さんの手には・・・・
 
「お帰りなさい。そして・・・・おやすみなさい。」
 
頭に、凄まじい痛みと衝撃が走った。
 
消えゆく意識の中で、俺はすべてを思い出したのだった。

解説
何やら意味深な感じの物語。
ポイントとしては、「女将さんと俺の関係は?」「俺が食べた料理は何?」「女将さんはなぜ俺を殺した?」。
この話の答えは、「俺」は女将の子供(死亡した胎児)なのだとか。
そして、「俺」は幽霊のようだ。
自分が死んでいることに気づいてもいない幽霊。
女将さんが出した料理は、女将さん自身の胎盤。
胎盤だから、鉄の味がしたようだ。
自分が死んだことに気づいていない「俺」に胎児のころを思い出してもらうために胎盤を食べさせ、とどめを刺して、「俺」の死を気づかせたかったらしい。
うーん、いまいち納得できないストーリー。