意味がわかると怖い話 老紳士とのゲーム

意味がわかると怖い話 老紳士とのゲーム

「私とゲームしませんか?」

ある老紳士が俺に話しかけてきた。

突然のことに驚いたが、なんでも老紳士とのゲームに勝ったら、ベンツをくれるらしい。

コインパーキングに停められたベンツは少し古そうだったが、これがゲームで貰えるなら、嬉しい限りだ。

ゲームの参加費は、10万円。俺が負けてもペナルティはないようだった。つまり、10万円の参加費のみで、その他のリスクは無し。

しかも、ゲームの内容は「腕相撲」「じゃんけん」「コインの裏表を当てるゲーム」、その3つで老人と勝負し、俺が一勝でもすることができれば、俺の勝ちらしい。

圧倒的に俺に有利に思えた。10万円の参加費は痛いが、10万でベンツが手に入る確率が高いと思うと、俺は欲に負けてしまった。

そして、己の欲には負けたが、老紳士とのゲームに勝つことができた。

最初のゲーム「腕相撲」で、秒殺で俺が勝ったのだ。 やったぞ、ベンツは俺の物だ。

老紳士は、車のキーを俺に渡してくれ、名義変更の手続きも後日してくれるとの約束をしてくれた。

さて、早速乗ってみるかな。

コインパーキングに停まっている車を出そうとすると、料金を請求された。

え?嘘だろ?1100日?このベンツは、渋谷の駅前に1100日も停まっていたのかよ?

俺は、1100日という切りのいい数字を見て、少し笑ってしまった。

解説
安いベンツの中古は50万円以下でも手に入る。
そして、渋谷駅前のコインパーキングは高い。
仮に1時間300円だとしても、1100日だと7920000円にもなってしまう。
さらには、ゲーム参加費で10万円まで取られている。
それだけではい。この車が故障していない保証もないのだ。
3年も駐車していたのだから、おそらく車検も切れているだろう。
もろもろ考えると、明らかに「俺」は大きな損失を抱えてしまったことになる。
老紳士はこれらを計算し、初めから負けることを前提としたゲームをしたのだと思われる。

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