意味がわかると怖い話「パチンコ玉の恐怖」
その店は、とてもやかましかった。
これじゃ仕事に集中できない。
パチプロが生業なのだ。
パチンコに集中するために、パチンコ玉を耳栓替りに左右の耳に詰める。
これなら、うるさくても大丈夫。
でも、丸いパチンコの玉は耳の奥に詰め込むと、抜けなくなってしまう。
指は無理だ。
耳かきか?
耳かきで取りだそうとしても、耳かきが入り込むスペースがない。
いろいろ試してみるも取れない。
そうか、磁石だ。
息子の持っている磁石を借りて、パチンコの玉を取り出そうとしてみるが、磁気が弱い。
所詮、子供のおもちゃだ。
そこでそのパチプロの男は、知り合いの某研究所に助けを求めた。
その研究所には、超強力な電磁石があると、以前聞いていたことを思い出したのだ。
知り合いに相談すると、
「お前、バカだな(笑)パチンコの玉耳に詰めるかよ?^^でも、大丈夫。うちの磁石にかかれば、お前の玉なんて一瞬で取れるから。そこに耳をつけてごらん。」
パチプロの男は、それを聞いて安心した。
そして、磁石の装置に、まずは右の耳をつけた。
次のタイミングで、知り合いの男がが電磁石のスイッチを入れる。
噂通り、その磁石はとんでもなく強力だった。
パチンコ玉は、瞬時に磁石に引き寄せられたのだ。
カーン
カーン
という衝突音が研究所にこだました。
解説は下へ。
解説
パチプロの男は、パチンコの玉を左右の耳に詰め込んだのだ。
でも、超強力な磁石は片側の耳にしか当てなかった。
カーン、カーンという2つの金属音。
この日が、パチプロ男の最期の日になったのは言うまでもない・・・・