意味がわかると怖い話・妻の殺意
俺は、その日も夜に仕事が終わり、家に帰った。
残業で遅くなるのはいつものことだった。
家に帰ってみると、妻がリビングで泣き崩れている。
「どうしたの?なにがあった?」
妻は涙ながらにこう言った。
「私ね、インターホンが鳴ったから、あなたが帰ってきたかと思ったの。でも、ドアを開けたら、そこには知らない男の人が立っていて・・・私に襲い掛かってきたの。だから、持っていた包丁で刺してしまったの。その人死んでしまったわ。」
死んだ男の遺体は寝室に置いてあった。
「少し、心が落ち着いたら、警察に行こう。これは、正当防衛だから、説明すれば分かってもらえるはずだよ。」
そう、妻に言い聞かせた。
うん、これはどう考えても正当防衛だ。
妻に落ち度はない。
でも、よく考えろ・・・?
なんで、妻は俺だと思って玄関開けるのに、包丁を持っていたんだ・・・・?