意味がわかると怖い話・いじめられっ子の自殺
私達が通っている中学校の1年生に、カリナとういう女の子がいました。
カリナは、いわゆるいじめられっ子で、私のグループは(私と友達4人の計5人)は、カリナが可哀想で陰では仲良くしていました。
ある日、私達6人が一緒に帰っていたときのこと。
ズー、ドン
「痛っ」
カリナが思いっきり転んでしまいました。
「あははっははは」
カリナの転び方があまりに面白くて、笑ってはいけないところなんでしょうけど、大笑いしてしまいました。
「今の面白かったの?」
今まで、友達から笑いを取ったことがなかったカリナ。
自分が、笑いを取った事が嬉しかったのかもしれません。
「すっごく、面白かったよ。ほら、立ち上がりなよ。」
「ありがとう。」
カリナのそのときの笑顔は、本当に嬉しそうに見えました。
その日を境に、カリナは私達の前で、わざと転んだり怪我をしてくれるようになりました。
「もうっ、カリナは本当にドジだなぁ。」
「えへへ。面白かった?」
「う、うんっ。。。」
それからも、転んだり怪我したりする度に「面白かった?」と聞いてきます。
そんなある日のこと・・・
カリナは、ここのところ自分が怪我をしても転でも周りの5人が笑ってくれないことに気がついたのです。
カリナにとって、私たちとの絆は、笑いをとることだと考えていたのかもしれません。
6人でいるときに、カリナは走っているトラックの前に飛び出したのです。
みんなが止める暇もなく突然のことでした。
彼女は、即死でした。
お葬式も終わり、いろいろあって私は疲れてしまっていました。
ベッドで、いつの間にか眠っていたようです。
・・・・・ふと目が覚めたとき、
誰かいる!
体を動かそうとしても、金縛りにあってしまっていました。
ペタ
ペタ
誰かの足音が近付いてきます。
私は、怖くて涙が出るばかりで何もできません。
そのとき、部屋の扉を誰かが開けました。
「大丈夫!?早くこっちに!」
友達の1人が、私を助けに来てくれたようです。
私達は走って外に出たのですが、玄関で何か液体を踏んだような気がしました。
そして、近所の公園まで二人で走りました。
でも、、、なんでこの友達はこんなに夜遅くに私の家にいるんだろう???
そして、私の金縛りを知っているんだろう???
うちには両親がいるはずなのに、なんで????
それに、さっき踏んでしまった液体って何?!
私はどんどん青ざめていきました。
そして、友達のほうを見ると。
彼女は振り返りこう言いました。
「ねぇ、面白かった?」
解説は下へ。
解説
この話の解釈は2通りできるように思える。
1つは、最後の友達がいじめっ子の主犯格で、カリナを陰でいじめていた存在。
この場合、カリナの自殺もこの友達の支持だった可能性もある。
2つ目の解釈は、カリナがこの友達に乗り移っているというもの。
どちらにしても言えることだが、おそらく主人公の両親はもうこの世にいないのだろう。
玄関で踏んだ、液体とは両親の血液だろうから。
夜中に、自分の家に友達が勝手に入れるわけがない。
つまり、鍵を開けさせで強引に家には言ってきたと考えるのが妥当だ。
うーん、どういう解釈をしても非常に怖い話だ。