短編の怖い話・バーベキューの怪

短編の怖い話・バーベキューの怪

二人は仲の良いカップルでした。

夏休みということで、二人は川沿いでバーベキューすることにしました。

カップルの近くにも、川沿いでバーベキューを楽しむ団体がいます。

みんな楽しそう。

でも、突然彼氏が彼女の耳元でこう言うのです。

「僕が、逃げてと言ったら一緒に逃げるんだよ。分かった?」

意味が分からず彼女は聞きます。

「え?何でそんなこと言うの?」

彼氏は、

「理由は後で説明するよ。」とだけ言います。

それから、数分後。

彼氏は言いました。

「逃げるよ!」

次の瞬間、二人は全速力で走りました。

さっきの川沿いの位置から、かなり遠くまで来たころ二人は立ち止まり息を整えます。

そして、彼女は聞きました。

「何で逃げたの?」

彼氏は、そこでやっと真実を打ち明けてくれたのです。

「横にいた団体の人達いたでしょ?」

「うーん、見てないな。」

「あの人たちさ、みんな左手で物を食べていたんだよ。」

「別におかしくないでしょ?みんな左利きなんじゃないの?」

「あれだけの人がいて、全員左利きだなんてありえないよ。幽霊はね、生きた人間と逆のことをするんだ。だから、彼らはみんな生きていない・・・・」

彼女は納得という顔をしました。

そして、

「すごーい!」

と言いながら、

手の甲で拍手をしていました。