怖い話短編 だるまさんがころんだ
Aさんには霊感があった。
たまに霊を見ていたのだ。
血まみれの人を目撃。。。。
寝ているときの金縛り。。。。
眠っていると誰かが上に乗っかってくる。。。。
などが、日常的にあったのだ。
Aさんにとって幽霊は慣れっこで、あんまり怖くなかった。
でも。。。。
ある日、Aさんは友達から言われた。
「知ってる?お風呂場で、だるまさんがころんだをやってる様子を思い浮かべながら、振り向くと、そこには霊がいるんだって。」
「へー、そうなんだ。」
と思いながら聞いていると
「Aちゃん、やってみてよー。」
幽霊の怖くないAさんは、深く考えることなく、
「いいよ!」
と返事。
その日のお風呂で、約束通りやってみた。
「だるまさんがころんだ」
後ろを振り向く。
幽霊はいない。
ただの噂か。
そのとき、
ドンドンと音がした。
Aさんが後ろを向くと、顔が青白く髪が長い女の人が顔を近づけてきた。
え?
誰これ?
さすがに怖くなったAさんは、目を閉じた。
再び目を開けたときには、先ほどの女の人は消えていた。
ホッとする。
でも、やはり何かいるような気がして、もう一度後ろを振り向いてみた。
今度は大勢の幽霊が、Sさんを見つめていた。
もう、怖くて怖くて、
「おかあさん!」
母に助けを求めた。
お母さんがビックリして駆けつけたときには、霊は消えていた。
Aさんは、その日以来、幽霊がだめになってしまった。
お風呂場で「だるまさんがころんだ」。
あなたも試してみては?