怖い話・短編 魚釣りと猫

怖い話・短編 魚釣りと猫

大学生のころの話。

俺は、二階建ての小さなアパートに住んでいた。

そのアパートの、すぐ近くに大きい公園があって、その公園には野良猫がたくさん住んでいた。
この野良猫達は、近所の人が餌をあげているようで、人を怖がらずとても人懐っこく可愛いのだ。

俺も、公園に行ったときは野良猫と遊んで、たくさん癒されていた。

しばらくすると、公園の野良猫を全部区別できるくらい仲良しになれた。
そんなある日。

一匹の野良猫の尻尾が、根元から切られているのを発見した。

最初は、野良猫同士の喧嘩か?と思っていたのだが・・・・

それから約2週間後。

また、公園に行くと、今度は他の野良猫の尻尾が切られていた。

しかも、かなりの数の猫たちだ。

俺は、やりきれない気持ちと怒りがこみ上げる。

誰だ、こんなことをしたのは?

明らかに人の仕業だろう。

猫の糞とかに困った近所の住人がやったのか?

糞は、人間だってするだろう?

口のきけないものをなぜいじめる?

ただ、誰がやったのか分からない以上、文句の言いようがない。

俺のアパートには、30歳の独身のサラリーマンが住んでいた。

彼とは、顔合わせることが多く、仲も良かった。

その人は、釣りが趣味で、俺を釣りに誘ってくれた。

ある日、その人と近所の川でブラックバスを、釣りに行った。

俺は、まったく釣れなかったけれど、その人は大きいバスを3匹も釣ってた。

どんなルアー(疑似餌)使ったのだろうか?

気になった俺は、その人がいないときに、ルアーボックスを見てしまった。

次の瞬間、俺は激しい怒りがこみ上げてきた自分を抑えることができなかった・・・・