意味がわかると怖い話 二人の遊び
今日、ボクは、たかし君と公園で遊びました。
ボクたちが夢中で遊んでいると、遠くから学校のチャイムの音が聞こえてきます。
「あ。授業がが始まっちゃうね。」
と、ボクが言って笑いました。
でも、たかし君には冗談だと分かってもらえなかったようです。
ボクたちにはもう、学校のチャイムなんて、気にしなくていいのですね。
それから、また遊んでいると、今度は五時の夕焼けチャイムが鳴り響きます。
「あ、これは終業時間の知らせだ。」
と、ボクが言って笑いました。
でも、またもやたかし君にはボクの冗談は通じません。
「じゃあ、そろそろ、帰ろう。」
「いや、今日は残業の日だから、まだ帰れない・・・・」
「ああ、そうなんだ。」
その後、ボクたちは2時間ブランコを漕いで、バイバイをして家に帰りました。
その日の晩ごはんは、ボクの大好きな嫁の作ったハンバーグでした。
ほっぺたが落ちそうなくらい、とってもおいしいハンバーグでした。
解説は下へ。
解説
ボクとたかしくんは、子供ではない。
リストラされたサラリーマンなのだ。
二人の大人が、公園で時間をつぶす。
しかも、残業まで計算に入れているところが怖さすら感じる話。