意味がわかると怖い話 教え子の自殺で変わった教師
教職の仕事に、私はやりがいを感じている。
この仕事についてから33年。
教師は、人を救える仕事だ。
教師をして10年経ったころ。
人生の大きな転機になる事件が起きた。
教え子が自殺してしまったのだ。
大切な生徒の死。
ありとあらゆる感情が抑えきれないほど、次から次へと溢れてきた。
自分自身の役目を理解したのはこのときだった。
私はこのとき以来、自殺志願者を救うための活動を始めた。
自殺志願者には、過去42人と出会った。
1人1人と言葉を交わして、彼らと気持ちを共有し、心を理解して、強く説得してきた。
だが、7人、救うことができなかった。
心の底から残念だ。
定年退職まで、残すところ後4年。
教師である間は、この活動を続けていこうと思っている。
解説は下へ。
解説
「救う」の意味が、「自殺を踏みとどまらせること」ではなく、「自殺したい者の後押し」だったとしたら恐ろしくないだろうか?
この文章中に出てくる数字は、「33、10、42、7、4」語呂合わせ的に読むと、「さっさと死になよ」になる。
もしかすると、最初の生徒の自殺をきっかけに、この教師の心は壊れてしまったのかもしれない・・・・