意味がわかると怖い話 僕の最高の親友
僕には、最高の友達が一人いる。
僕が、悩んだときには、助言してくれる。
僕が、宿題をやっていないときは、手伝ってくれる。
僕が、弁当を忘れたときは一緒になにも食べないでいてくれる。
僕が、話しかけられないで困っているときは、応援してくれる。
僕が、二人組みグループを組む時に、一人で余ってしまったときには、僕と組んでくれる。
僕が、イジメられているときは、見守っていてくれる。
僕が、眠れないときは、子守唄を歌ってくれる。
まさに、僕の理想の友達だ。
解説は下へ。
解説
この話には、おかしな点がいくつかある。
「二人組を組む時、一人余ってしまったとき」とあるが、そもそもその友達が存在している時点で、一人だけ余っているというのはおかしい。
イジメられているときに、見守っているというのは、何もしてくれない傍観者ということでもある。
さらには、「眠れないときの子守歌」。
これは、一緒に暮らしているということになる。
ここまでくると、この友達が実際に存在しないのではないかと考えた方が自然だと思える。
おそらく、この「僕」は、あまりの孤独から心の中に「友達」という存在を作り上げてしまったのではなかろうか。